歯科医療専門家向けの歯科医療の情報館です

歯科医業と法律(3) 法の三要素

2009年4月 9日 08:04

法律には「趣旨」「文言」「運用」の三要素があります。

 以前マスコミを騒がせたライブドアのニッポン放送株の時間外取引は法的には禁止されていないが問題となったものだ。それは、時間外取引は時間内に行われると相場の乱高下をきたす取引に対して許可されている方法で、それは株式相場の健全な運営という証券取引法の趣旨に基づくものである。

 しかし、本来TOBで行われるべき支配権を得るための株式取得に時間外取引が利用されたことが各界の波紋を呼び、証券取引法の改正まで検討された。
 つまり証券取引法上の違法行為では無いが、法の趣旨を逸脱したマナー違反ととらえられていたのである。しかしながら「マナー(道徳)」は地域性・宗教観・倫理観などの様々な要因に左右され、所詮「井の中の蛙」で終わる場合もあり、特に外国人には通用しない場合が発生することは容易に想像できる。

 某投手の巨人軍入団の際の空白の1日もそうであるが、法にはパグがつきものなのである。問題は時代の流れにあわせて速やかにパッチを貼るか否かである。InternetやPCの世界ではプログラムのパグとパッチは常識ですが、法の世界はそれほど身軽にできていないのでタイムラグが大きくなるのはしょうがないのである。

 証券取引法がどうのこうのと言うと、金融や経済に明るくない人はなかなか理解できず、どちらの主張が正しいか判断できないがたとえていうとこうなのである。

例1: スーパーAはお客さん用に道路向かいに大きな駐車場を設置している。しかしながら、スーパーの入り口に近い道路に路上駐車するお客が絶えない。もちろん、その道路は駐車禁止では無いが路上駐車が原因で付近は渋滞し、事故も多く大きな迷惑になっていることは間違いない。この路上駐車を「違法行為では無い」といって済まされるのか?

例2: デパートBの商品搬入口の前の道路は駐車禁止である。それを踏まえてデパートでは納入業者の車両の駐停止時間を5分以内とし警備員が交通整理をしている。しかしながら、入れ替わり立ち替わりに納入業者の車両が停止しているため、付近の道路は常に停止車両がつながって周囲の迷惑になっている。これを「個々の車両は荷下ろしのための5分以内の停止で道交法の違法行為では無い」といって済まされるのか?(この法令は以前の道交法に基づくものである)

 保険診療の一部負担金に対する対応も、最近某所で問題化しているようだが、法(規則)を解釈する場合には、文言の狭きにとらわれず、「法の趣旨」を理解できるようになる必要があるのである。

コメントする

080116_02.gif (2728 バイト)


ジオターゲティング