金パラの回収率
歯科における再治療として大きな割合を占めているのは以下の二つと思われる。
(1) 齲触処置の再治療
(2) 根管処置の再治療
これらのデータはマメに統計を取っている歯科医院や、レセコンから自動的にデータを抽出できる歯科医院では出てくるのだろうが、一般的にはなかなか数字として出てくることはない。また「再治療」という概念も「同一医療機関内での再治療」と「他の医療機関も含めての再治療」とがあるが、特に後者は一医療機関で把握できることでは無い。しかし、データを見る方向を転じれば、保険者ではこれを把握しているのだろう。もっとも、度々保険資格が変わるような場合にはどうかはわからないが。
このように、再治療というものは常につきまとうのが歯科現場の実態であるが、さてその割合はと聞かれて答えられる人は少ないのだろう。
では、何か指標になるものは無いかと思って考えてみた。そこで、一つ思い出したのが「金パラ」の「使用量」と「回収量」である。
もっとも、これだって正確な指標になるわけでは無い。なぜなら、回収する場合に「口腔内に入っていた金属の全量」を回収できるわけでは無いし、またその回収した金属の全てを自分の医療機関で入れたわけでもないだろう。また、例えば左上5番を抜歯して46番のFCKをはずしてBrにする場合を純然たる再治療に含めても良いのか?意見が分かれるところであろう。
そういった点を踏まえて、乱暴な計算ではあるが上記の「使用量」と「回収量」を比較してみた。その数字は歯科医院によって大きく異なるのであろうが、調べた範囲では約10~20%という数字が得られている。何回も言うが、これをもってインレーやクラウンの再治療率を10~20%と断定づけるわけではないが、大きな意味での一つの指標にはなるのではないだろうか?


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